星状神経節ブロック
- 星状神経ブロック 9900円
首の前にある星状神経節という交感神経に局所麻酔薬を注射する治療法です。交感神経を遮断することで、頭・首・顔・肩・腕・手・胸・背中への血流を良くし、神経の緊張を押さえ、上半身の血流を改善する注射です。血流を改善し、痛みやしびれを和らげ、炎症が起きていたり傷んでいる部分を回復させることを目的に行います。また、病気や緊張で乱れた体の調和を回復させ、自然治癒力を高めます。
このブロックが花粉症に効果がある理由は、交感神経の過緊張の緩和、鼻粘膜の浮腫軽減、鼻粘膜の過敏性の軽減などが考えられます。
方法はベッドで仰向けになり首を伸展した状態になります。
首を消毒し清潔にした状態で、頸部を圧迫し総頚動脈をよけながら、目的の神経節まで針を刺入し、局所麻酔薬を注入します。重要な臓器や構造物が頸部には集中しているため、それらを誤って穿刺しないように超音波検査機器で確認しながらブロックを行うこともあります。
ブロック施術後は患部を圧迫していただき、30分程度ベッドでお休みになっていただいてから帰宅となります。
回数としては数回必要になることが多いです。
合併症
・皮下出血
・頸部血腫
・交感神経ブロックによる血圧低下
・腕神経叢ブロック(腕の動きにくさ)
・横隔神経ブロック(片側の横隔膜が動きづらくなる)
・Hornel徴候(ブロック側の瞼が重くなる(眼瞼下垂))
・局所麻酔中毒
価格
星状神経節ブロック | 9900円 |
ボトックス点鼻
- ボトックス点鼻 9900円
しわ治療などに使われている「ボトックス」を点鼻することで、花粉症の症状(鼻水・鼻づまり・目の痒みなど)を副作用なく軽減させます。
鼻腔に薬液を点鼻するだけなので、痛みやダウンタイムがない治療です。
施術を受けた当日~翌日には花粉症の不快な症状を抑えることが出来る最新の花粉症治療です。 1回の点鼻治療で、約2~4週間程度効果が持続します。
2~3回の治療で1シーズンの花粉症の症状を抑えることが可能で、治療回数を重ねても効力が低下することはほぼありません。(※効果の持続には個人差があります)
ボトックスの神経伝達物質(アセチルコリン)の放出をブロックする働きを応用し、鼻の粘膜の神経(副交感神経)の働きを抑制し、鼻水などの分泌を止め、花粉症の症状を軽減させる治療法です。
花粉症の症状が出てからも治療が可能で、即効性があります。
鼻炎薬特有の口や鼻の乾き感、眠気やだるさがでないため、仕事や勉強、車の運転など、日常生活に支障をきたす心配がありません。
安全性の高いボツリヌストキシン製剤を使用した場合、副作用もほとんどなく、アレルギーテストは不要です。 抗アレルギー薬の内服も併用も可能です。
点鼻したボトックスが流れて少量飲み込んでしまっても、喉の粘膜や嗅覚への影響もないとされているのでご安心ください。
ボトックス点鼻を 受けられない方
・以前にボトックスで治療して異常反応があった方
・妊婦、授乳中の女性
・子供を作る計画があり避妊をしていない女性
・筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症等の全身性の神経筋接合部の障害を持っている方。
施術の流れ
- カウンセリング
カウンセリングを行い症状などから適応があるか診察します。
- 施術方法
注射器を使用して、ボトックスを直接両鼻に滴下します。
- 施術後
滴下後は約5~10分間横になっていただき、鼻の粘膜にボトックスを浸透させます。 滴下後、ボトックスが喉に流れて飲み込んでしまっても、喉の粘膜や嗅覚への影響はないとされています。 ※その他の花粉症治療との併用も可能です。
価格
ボトックス点鼻 | 9900円 |
ノイロトロピン注射
- ノイロトロピン注射 5000円
ノイロトロピンはワクシニアウイルスという安全なウイルスをウサギの皮膚に注射して炎症を生じさせた組織から抽出した非蛋白の活性成分を有する注射です。
機序としては、ノイロトロピンは鼻粘膜にあるアセチルコリン受容体が増えるのを抑え、さらに、好酸球の浸潤を抑えることができます。これらの働きによって、花粉症のアレルギー症状を緩和することができます。
鼻に局所的に効くだけではなく、体全体でおこっているアレルギー反応を抑制するため、ノイロトロピン注射は花粉症による目の周りなど全身の皮膚のかゆみにも効果的です。
また、腰痛症、頸肩腕症候群による痛み、神経痛、掻痒感などを軽減する効果もあります。
ただ、花粉症への効果について個人差があり、注射のみで症状が良くなる方もいれば、抗アレルギー薬の併用が必要な方もいます。
方法は静脈内、筋肉内あるいは皮下に注射します。
注射の回数は、1シーズン3~7日おきに3回~6回が基本となります。
副作用
発疹、掻痒感、眠気、ほてりなど
価格
ノイロトロピン注射 | 5000円 |
薬剤療法(保険診療)
・抗ヒスタミン薬
花粉症治療のなかでも、薬物療法の基本となるのが抗ヒスタミン薬です。
アレルギー症状の原因となるヒスタミンの働きをブロックする働きがあります。
効果としては、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状を抑えます。
抗ヒスタミン薬は眠くなるという副作用がありましたが、最近では「第2世代抗ヒスタミン薬」が登場し、副作用も軽減されています。
・抗ロイコトリエン薬
ロイコトリエンもヒスタミンと同じようにアレルギー症状を起こす化学物質です。
とくに血管を広げて粘膜の腫れを引き起こし、鼻づまりを起こします。
花粉症の症状の中でも、とくに鼻詰まりがひどいときに処方されます。
・ステロイド薬
花粉症の症状が強く出たときに使われるのが、ステロイドによる治療方法です。
花粉症のすべての症状に対して効果があります。
しかし、ステロイド薬には強い副作用も報告されています。当クリニックではステロイド治療はあまりお勧めしておりません。